〜みんな大好き「国道299」を走って秩父へ〜
本格的なツーリングロードになるのは飯能市のカインズホームがある交差点からだ。
その交差点をもって市街地エリアが終わると、ツーリングゾーンに突入した気分になる。ライダーたちのヤエー(ピースの挨拶)も賑やかになる。
今日はピースサインよりも、元気よく手を振ってくれるライダーが多く、人気ツーリングスポットらしい、楽しげな雰囲気に溢れている。
その上、空気は澄んでおり、色付いた木々も目を楽しませてくれ、言うことなし。
久保交差点から先は、美しい高麗川沿いをひたすら走ることになる。西武鉄道とも並走し、無人駅の雰囲気も相まって、なんとも風情がある。東京から遠くないのにいい味出してるのが、299の良さ。
山、川、鉄道。そんな田舎の風情を味わいながら大きいカーブを次々とクリアしてゆく。
そうこうしているうちに、旅のアクセントとなる正丸トンネルに突入する。トンネルの中で横瀬町に入り、抜けると並行する川は横瀬川に変わる。
間もなく、道の駅「果樹公園あしがくぼ」だ。
「果樹公園あしがくぼ」は、平日にも関わらず沢山のライダーで賑やか。
埼玉と東京のライダーたちは、秩父に入る前にとにかく「あしがくぼ」に立ち寄るのだ。
こういう場所では、ヘルメットを脱いだタイミングで隣のライダーに「こんにちは〜」なんて挨拶だけでもしておくと、向こうからも話しかけてくれることもある。
今日はたまたま住んでいる市が一緒だというライダーと楽しく話させてもらった。最初に挨拶してあったこともあり、ナンバープレートをチラ見して話しかけてくれたのだ。
一期一会
お互いに「じゃあ気をつけて」の一言で別れる。ほんのり温かな気持ちになり再びバイクを走らせる。
ちなみに、道の駅ばかり目が行きがちだが、「果樹公園あしがくぼ」というネーミングのとおり、近隣の山には果樹園がたくさんあり、季節毎のフルーツ狩りが楽しめる。
さすがにソロツーの今日はフルーツ狩りはしないが。
道の駅からさらに足を伸ばし、ポピーで有名な秩父高原牧場に初めて行ってみた。
もちろん今はポピーの季節ではないが、素晴らしい景色を眺められる。
空が青く、草原が広がり、最高だった。
一人だけど一人ではない、そんなソロツーリングが味わえるのも人気の299のおかげ。
再び市街地まで戻ると、ほんのり温かいツーリングもおしまいだ。
もう少しツーリングのハッピーな気分を味わいたかったが、名残惜しいくらいがちょうどいいのかな。
半日の気分転換。行けてよかった。
ーGSX LIFEー